【24V】
テスターに表示された電圧だ。
…意味がわからない。
電気図を見るかぎり、この回路に24Vかかるハズがない。
今回の改造で、やらかしてしまったか?
落ち着こう。理由を突き止めないと。
薄暗い盤内。ライトで照らし、電気図に書かれた配線の番号と、
配線にあるマークチューブの印字を見比べる。
「この番号は、コイツか…ちゃんと、あるな」
何回かその作業を繰り返し、
当たりをつけた配線を、収納してあるカッチングダクトからたぐる。
この配線は、どこにつながっている?
「これ…か?」
配線を少しバタつかせ、少し離れたところでわずかに動く配線を引っぱり出す。
Y端子が、2個、いや、3個。重ねてネジ止めされてある。
「重ね過ぎだろ…」
もう、地獄配線だ。
奥のY端子は、根元から直角に曲げられ、チューブの印字が見えない。
指先をねじ込み、その端子を引っ張り出してチューブの反対側を見る。
【24P-2】
「これか……」
電気図に記載のない配線。
やらかしたかと焦っていたのがたぶん違う。思わずため息が出た。
念のためだ。記載のない配線を取り外して電源を入れ直し、
不可解な24Vがかからないことを確認する。
コイツが原因で間違いない。
盤の中には、図面にない理由が残っていた。
