設計通りなのに、装置が動かない。
なんで、こんなことになったのか…

『徒然草 第五十二段 仁和寺にある法師』より

FA装置の『少しのこと』 / 心にうつりゆくよしなし事 / プロフィール / X

【空圧回路の電磁弁】基本構造と内部 / 外部パイロット式


電磁弁の「弁」自体を動作させる仕組み

電磁弁の基本構造 ~ シングルソレノイド、ダブルソレノイド

いずれかも【スプール弁】を移動させ、空気の流れを切り替える機器だ。

【シングルソレノイド電磁弁】

1個の【ソレノイド】を励磁し、非励磁では【復帰ばね】で【スプール弁】を動かし、流れを切り替える。

シングルソレノイドの電磁弁

【ダブルソレノイド電磁弁】

2個の【ソレノイドA、B】のいずれかを励磁させて【スプール弁】を動かし、流れを切り替える。

ダブルソレノイドの電磁弁

電磁弁の基本構造 ~ 流れの切替

いずれも【スプール弁】を動かし、空気の流れを切り替える機器だ。

2位置3ポート電磁弁での流れ切替 ~シングルソレノイド式で説明

【ソレノイド】を非励磁

2位置3ポート電磁弁でソレノイドを非励磁

復帰ばね側にスプール弁が動き、P→Aの流れになる。

供給ポートP空気を供給する
出力ポートA接続先の機器に空気を送る
排気ポートR)この動作では使用しない

【ソレノイド】を励磁

2位置3ポート電磁弁でソレノイドを励磁

ソレノイド側にスプール弁が動き、A→Rの流れになる。

Pこの動作では使用しない
A接続先の機器から空気が戻ってくる
R戻ってきた空気を排出する

2位置5ポート電磁弁での流れ切替~ダブルソレノイド式で説明

ソレノイドA、Bのいずれかを励磁してスプール弁を動かし、下記のよう流れが変わる。

【ソレノイドA:SOL-a】を励磁

2位置5ポート電磁弁でソレノイドaを励磁

SOL-a側にスプール弁が動き、P(1)→A(2)、B(4)→EB(5)の流れになる。

供給ポートP(1)空気を供給する
接続ポートA(2)接続先の機器に空気を送る
接続ポートB(4)接続先の機器から空気が戻ってくる
排気ポートEA(3)この動作では使用しない
排気ポートEB(5)戻ってきた空気を排出する

【ソレノイドB:SOL-b】を励磁

2位置5ポート電磁弁でソレノイドbを励磁

SOL-b側にスプール弁が動き、P(1)→B(4)、A(2)→EA(3)の流れになる。

P(1)空気を供給する
A(2)接続先の機器から空気が戻ってくる
B(4)接続先の機器に空気を送る
EA(3)この動作では使用しない
EB(5)戻ってきた空気を排出する

パイロット圧でのスプール弁の切替

スプール弁の移動も空圧、いわゆるパイロット圧で行う。内部パイロット式、外部パイロット式がある。

【内部パイロット式】

電磁弁の内部パイロット式

SOL-a、bと同じ空気圧でスプール弁を切り替える。

【外部パイロット式】

電磁弁の外部パイロット式

SOL-a、bとは違う空気圧でスプール弁を切り替える。

内部パイロット式、外部パイロット式とも、空気圧が低すぎるとスプール弁が移動しない。